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zoom RSS さようなら、BankART Studio NYK。

<<   作成日時 : 2018/04/01 07:09   >>

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昨夜はBankART Studio NYKのさよならパーティ的なものへ。

三月いっぱいで現在の地から、新しい場所へと
移転するそうです。

僕が初めてBankARTでのレジデンスプログラムに
参加したのは、2010年の夏のことでした。
そもそも、レジデンス(滞在制作)自体が初めての体験でした。
その直前まで、作品制作と発表活動に関して酷く行き詰っていて、
それらの状況を打開したいという思いが強くありました。

しかし、滞在制作というものに対して、大きな不安がありました。
二ヶ月間も知らない人たちと共にひとつ屋根の下で作品を作る、
それは未知の領域レベルの挑戦だったので。
その少し前まで引きこもり生活をしていた僕にとって、
レジデンスに応募すること自体が大変勇気の要ることでした。

それでも思い切って書類を送ってみたところ、合格。
茨城県の実家に住んでいた僕は、
まずは二ヶ月間だけ横浜に住むことになりました。
(その後完全に移住、現在に至ります)

滞在制作の期間中、自分なりに必死で取り組みました。
制作は勿論のこと、他のアーティストとの交流や
コラボレーション等々。
時にはしんどいこともありましたが、
厳しさから得たものはとても大きいものでした。

今でも思い出すのは、オープンスタジオの前夜に
作品が倒壊してしまったことです。
これは完全に自分自身の油断からきたものなんですが。
その瞬間に茫然としてしまっていた僕を、
周りにいたアーティスト達、スタッフの皆さん、
代表の池田さんが助けて下さいました。
おかげでなんとか作品は立ち起こせたものの、
完成したときのものとはだいぶ変わってしまっていました。
しかし、強烈な出来事として今でも心に刻まれています。

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その時のレジデンスがきっかけで、
僕の美術の活動はそれまでとは比べ物にならないぐらいに広がりました。
BankART Studio NYKは大切な場所であり、原点のひとつです。
そして、単なる美術系の施設というだけではなく、
学校のようなものだったと思います。
当時から現在まで交流の続いているアーティストも多いです。

広さや充実した設備という点に加えて
人と人とが繋がれる空間という意味でも
あれだけの場所はなかなか無いかと思われます。
横浜に於いて、そして日本の美術界にとっても
宝のようなものだったのではないでしょうか。
そしてそれが遂に失われてしまいました。

BankARTという組織自体が無くなる訳ではない、
場所が移るだけだから、と単純に言い切れないものがあります。
文化とは、芸術とは。
結局僕らは単なる駒、餌、そしてモルモットのようなものでしか
ないのか、というもやもやした思いがあります。
横浜という街、そして日本という国に対しての疑問に繋がります。

と言っても。
新しい場所でのBankARTの活動には期待していますし、
僕自身もそれに関わっていけたら良いな、と思っています。
これは決して負け、なんかではなく新しい門出。

さすらい。
良い意味でそれがBankARTには似合っているのでしょう。

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