Weblog_ShinobuTERADA

アクセスカウンタ

zoom RSS 闇の切り売り。

<<   作成日時 : 2018/03/09 18:31   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

世の中には、というか美術の世界では
作家本人の抱えている「闇」を作品に色濃く投影させる
ことが結構多い。
特に近年そういうアーティストが増えてきたように思う。

例えば、自身の引きこもり経験を作品にダイレクトに
取り入れたり。
僕自身はそういうものを見ると、拒否反応を示してしまう。

「闇」というものは、ある種の宝物だと思うから。
大切に抱えていかなければならない。
もしそれを作品に取り入れるのであれば、
慎重に取り扱うべきだ。

闇を切り売りするなよ、と思う。
宝物を安易に売りさばくなよ、と思う。

生きていれば誰でも多かれ少なかれ、
どろどろしたもの、トラウマなどは持っているもの。
それは芸術家だけではなく。
表現者がそれらを作品として表出させることが出来るのは
ある意味特権というか力なのかもしれない。
それによって、同じ悲しくつらい経験をした人の
共感を得られて、見た人が勇気づけられる可能性もある。

それでも僕は、そういった作品が個人的には良いとは思えない。
自分自身も日々生きづらいと感じることが多々あって、
日常生活に支障が出てしまうような時もある。
それは子供の頃からなのだけど。
だけど僕はそれを作品として具体的に提示することはしたくない。

闇、というものは心の奥底にどろりと塊としてあって、
触れることは許されない。
その塊からは正体不明のエネルギーがじわじわと湧き出ていて、
上方にある心の本体に暗い影響を与える。
でもそれが得体の知れないパワーとなって、
創作への衝動となり、結果、良い作品を作ることが出来る。
それらの流れを「昇華」と呼ぶのかもしれない。

だから、僕としては自分自身の闇を切り売りしたくない。
大切に抱えて生きていきたい。
大安売りの札を貼って、ワゴンセールに並べるなんてぞっとする。

それで作品が売れてお金や名声を得たとしても、
その人は心の奥底の宝物庫が空になったことに気付かないだろう。
もしくは、誰かに盗まれた、と言い出すかもしれない。
その犯人は自身なのに。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
闇の切り売り。 Weblog_ShinobuTERADA/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる